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合格体験記 永井 文隆さん
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2005年度会計士2次試験に合格いたしました永井文隆と申します。AXLの先生方の熱心なご指導により、記念すべきAXL第一期生として合格することができました。先生方や事務の方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。お世話になった方々に感謝の意を込めて、AXLの今後の繁栄に少しでもお役に立てればと思い、僭越ながら合格体験記を記させていただきたく思います。この体験記をご覧になった方の学習のヒントにしていただければ幸いです。
簡単に、私の会計士受験におけるプロフィールをご紹介いたします。私の受験回数は4回、得意科目は財務諸表論、不得意科目は特にありません。短答式試験正解問数は38問で、1日あたり平均学習時間は、通常期が6〜8時間、直前期が8〜10時間でした。
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私は、大学卒業後、音楽の勉強をすべくニューヨークに留学しました(NYでの生活云々については割愛いたします)。1年半ほど生活した後、そろそろ帰国しようかと思ったのですが、自分としてはNYで色々なことを学んだつもりだったものの、形となるものは何もありませんでした。親からもある程度援助してもらっての留学だったため、手ぶらで帰るわけにもいかず、「じゃあ、CPAでも取るか」という割と軽い気持ちで米国公認会計士の資格を取得しました。
帰国後、中小の会計事務所に就職しましたが、日本において会計の仕事に携わる以上、日本の会計を勉強する必要性を感じ、しばらく働いた後退職して、日本の公認会計士の受験をすることを決意しました。
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AXLの長所を一言で言うと、「講師」です。知識・経験が豊富な講師が結集しています。テキストの質、答練の質ともに高く、何より講師の方々が本当に熱心に指導してくれます。私はよく講師の方々に質問をしに行きましたが、こちらが理解できるまで熱心に指導していただきました。
AXLでは、単なる受験テクニック、例えば、これはこう覚えておけば良いですというように教えるのではなく、なぜそうなるのかを理解させるように教えてくれます。闇雲に暗記をしても、本試験で的中すれば解答できますが、少しひねられると太刀打ちできません。AXLでは、理解を重視した講義を受けることが出来るため、本当の応用力を身につけることができます。
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簿記は、@解答プログラム作り、A勉強時間の短縮を重視しました。まずは理解を重視し、なぜそのような解き方や結果になるのかを自分の中に定着させて、それから問題を解き、確実に解けるようになったら、より速く解くための方法を考案するというような解答のためのプログラムを自分の中に構築しました。最終的な目標は、答練あるいは本試験で、問題を見てから考えることなく解答できるようにすることでした。また、直前期における簿記の勉強時間を圧縮すべく、答練を復習する際には苦手な論点のみを抽出して、それらを解くようにしました。この方法ですと、直前期に簿記に費やす時間が圧縮されるため、理論科目に時間をまわすことができました。ただし、総合問題をまったく解かないと、勘が鈍ってしまうので、1週間に2・3問は1時間問題を解くようにしていました。
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原価計算は、田坂先生もおっしゃっているとおり、「原価計算論」だと思います。闇雲に計算ばかりをやるのではなく、計算の背景にある理論をしっかりと理解したうえで計算問題を解くと、本試験問題の意味の分からない日本語や計算問題の流れが読めるようになり、また、ミスも少なくなります。
私が原価計算の勉強をする上で特に気を付けた点は、基本問題を軽視しないという点でした。難易度の高い問題は、もちろん本試験で出る可能性はありますので、経験という意味では解いてみる価値はありますが、何度も繰り返し解く必要性はないと感じました。むしろ、基礎的な問題を繰り返し解いて、その理論と計算構造をしっかりと頭に叩き込み、かつ、スピーディーに解けるように訓練することが本試験で合格点を取るために重要であると感じました。
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財務諸表論の勉強で私が気を付けた事は、暗記に走らないことです。暗記に走ってしまうと、別の角度から同じ論点を聞かれたときに、どう答えて良いか分からず、対応できないおそれがあると感じたためです。具体的には、理解を重視し、キーワードを覚え、理解に基づいてキーワードをつなげながら肉付けしていくという感じでした。そのため、覚えるべきキーワードのみにマーカーを引き、その他についてはむやみにマーカーを引くことはしませんでした。
財表のアウトプットで私が気をつけたことは、持っている知識の使い方を誤らないということでした。知識をたくさん持つことはさほど難しくはないのですが、たくさん持っているほど、それらを多く使いたいと思ってしまいがちです。しかし、自分の知識を解答にふんだんに盛り込んでも、最も重要な記述がぶれてしまっては、無意味どころか足を引っ張りかねません。そのため、私は、問題に端的に答える解答を心がけました。逆に言えば、問題に端的に答え、問題の連続性等のルールに従って論理が一貫している限り、どのような会計理論の観点から解答したとしても合格点がもらえると感じました。
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監査論の学習で気を付けた事は、概ね財務諸表論と同じなのですが、やはり要求される暗記の精度が財表よりも高いため、財表よりも暗記にはこだわりました。ただし、基本スタンスは、キーワードを覚えてそれを理解に基づいて肉付けするというものであり、大きな負担になるような暗記の作業はしませんでした。監査基準は、一般基準と報告基準は覚えましたが、接続詞レベルはあまり気にしませんでした。その細かいところを切り捨てられるか否かで暗記の負担が大きく異なってくるためです。仮にそれで少し減点されるとしても、負担が軽くなった分、他の論点の暗記に力を注ぐことが出来、結果として合格点を獲得できる可能性が高まると考えました。
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商法は、とにかく答案構成をひたすら行いました。最終的に、ほとんどの論点をカバーした答案構成のテキストを自ら作り上げました。まずは、答案構成が頭の中に思い浮かぶかを試みます。その後、具体的な論証が思い浮かぶかを試み、不安がある点は近藤先生のテキストと長瀬先生の論文問題集を参考に、自分に最もフィットする論証を答案構成の余白に書き込んでいきました。短答式試験終了後は、ひたすらその答案構成を読み込むようにしました。論文式試験対策としては、この答案構成しか使っていないといっても過言ではありません。私のように自分で教材を作るかどうかは別にして、最後に使う教材は少なければ少ないほど良いと思います。教材が多いと、まだこれだけやらなくてはならないのかという不安に駆られる可能性がありますし、なにより試験会場に持っていくのが困難です。すべての科目についてそうしましたが、短答式試験終了後は、試験会場に持っていくことが出来る量の教材のみを中心に勉強しました。商法については、私は答案構成テキストを作ることで、近藤先生のテキストと長瀬先生の論文問題集を1冊にまとめ上げました。
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経営学は、おそらく最も手薄になりがちな科目だと思います。かなりの人が短答式試験後に本格的に始めるのではないかと思いますが、私はそこに戦略を見出しました。短答式試験対策に特化するまでに一通り仕上げ、短答式特化期間中も1日10分程度テキストを軽く読むようにしました。短答式特化により、選択科目の実力は少なからずダメージを受けますが、この方法により、そのダメージを最小限に抑えることができました。
また、経営学は、暗記が必要な科目ではありますが、他の科目と異なり、必ずしもこの定義でなければならないということがない科目であると感じましたので、特に定義については自分が覚えやすいように自分なりにアレンジするなどの工夫をしました。
本試験の経営学では、必ずと言って良いほど自分が遭遇したことのない問題が出題されます。そのような場合でも、必ず何かを書くことが重要です。もちろん、満点を期待してはいけませんが、わずかでも点数がくる可能性があるならば、1点でも良いからもぎ取ろうという気持ちが重要だと思います。すべての科目に言える事ですが、そういった気持ちが積み重なって、総合点で10点、20点のプラスになるのだと思います。
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経済学は、選択科目なのにやたらとボリュ−ムがあり、しかも、手を拡げ出すと本当にきりがない厄介な科目です。経済学は、計算パターンを覚えてしまうのが手っ取り早いという人も少なくはありませんが、やはり理論の裏づけがあるのとないのでは問題に対応する能力が大きく変わってくると思います。数式の暗記は、論証の暗記とは異なり、一箇所でも間違えたら終わりですから、導出過程がそれほど難しくないものについては、背景にある理論をしっかりと理解した上で、自ら導出できるようにしました。
経済学は、例年、必ずと言って良いほど埋没になる問題が出題されていました。また、経済学を得意とする人がそれほど多くないことや、本番での緊張を考えると、答練などで出題されて難しいなと感じたレベルの問題は、どんなに対策したとしても本番で解ける可能性が低いと考えました。そこで、基礎的な問題は必ず正解するように、普段から基礎的な問題を繰り返し解きました。
経済学は、やはり計算という要素が強く、計算の勘はすぐに鈍ってしまうので、短答式特化期間中も、出来る限り1日10分程度は計算問題を解くようにしました。
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私が今年の論文式試験を受けて感じたことは、基礎力+ノリが必要ということでした。旧試験制度では1日目の最初の科目が簿記なのですが、ここで心を折られてしまうと取り返しがつきません。別に簿記で高得点を取らなければ合格しないということではありません。心が折れなければそれで良いのです。試験の最中に「今年はもうだめかも。」などと思うことは論外です。自分が難しいと感じたら、隣の人も難しいと感じているはずです。頭の中が真っ白になっている人もいるはずです。そういうときこそ冷静になって、解ける箇所を探す判断力が重要になってきます。とにかくプラス思考です。どんなに出来なかったとしても、「みんなこんなもんだろう。」くらいに思いましょう。実際その通りですから。絶対に次以降の科目に引きずってはいけません。簿記の点数自体よりもその方が深刻です。
初日に心が折れずに、むしろノリを掴むことが出来れば、後は合格が待っているだけです。そう信じてください。
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